米国ワシントンDC特許実務研修便利手帳

 以下は私の経験談や、私が聞いた話なので、これらを信じてトラブルに巻き込まれたとしても責任は追いかねます。ご自分でご確認してから実行なさるようお願いします。

研修準備段階
1)VISA発給申請
 私はH3(研修)ビザで入国した。H3ビザ取得のためには受入事務所が米国移民局へビザ発給請願書を出さなければならない。移民局への手続きはWilliams Mullen Christian & DobbinsMr. Benosに依頼した。最初、戸籍謄本&その英文翻訳(翻訳は自分でやった。)、英文卒業証明書、英文成績証明書、英文履歴書(学歴、職歴)、日本から受入事務所への研修の依頼書を用意して彼に送った。彼からは前記送付と行き違いに質問状が届き、それに年収、犯罪歴などを記入して送り返した。
 請願書提出後、3週間(1カ月以上かかることもあるから早めにやったほうがよい。私の場合、5月15日に現地代理人に依頼したが、何かの手違いで現地代理人が請願書を出すのに1カ月以上要した。文句を言いたいところだが、言語障害があってうまく言えそうにないので、がまんした。)で、請願認可通知が届いた。日本の米国大使館に写真、パスポート、請願認可通知書を持っていってビザの発給を申請し、パスポートにスタンプしてもらう。パスポートにスタンプしてもらうのにも時間がかかる(私の場合は、9日間を要した。)自分で手続きをすることもできるが、日本の旅行代理店にお願いすれば、自分の手間がかからず手続きが早く進むらしいので、日本の旅行代理店に頼んだ方がよい。
 家族を連れていく人は、H4ビザを取る必要がある。家族がH3ビザ申請者と一緒に行くときはH3ビザを大使館に申請するときに一緒にH4ビザ申請者の写真とパスポートを提出する。後から家族が行く場合は申請書(髪の毛の色、肌の色、目の色などを書く。)、写真、パスポート、H3ビザの請願認可通知書、H3ビザの写及びI94の写を提出する。私の家族は自分で書類を揃えて大使館に郵送したら2週間後にH4ビザが発給され郵送されてきた。
 H3ビザで米国弁理士試験(patent agent examination)を受けようと思っている人は、受入事務所が出さなければならないビザ発給請願書に「H3ビザの研修の目的として、米国特許庁に実際に手続きをすることが含まれている」旨を明記する必要がある。受入事務所と十分相談するのが肝要である。ビザの請願書にその旨の記載がないと受験を拒否されます。
 税関手続きバーチャルツアー
 ビザと永住権について(イエロページジャパン)

2)家探し
 私は受入事務所に全て依頼したので、細かいことは良く解らない。米国のアパートはご存じのとおり、日本よりも広い作りになっている。私が紹介されたのはリバープレース(家具付)と、リバーハウス(家具無し)である。リバーハウスは、ペンタゴン・シティー駅からファッションセンターを通り抜けて行ったところにあり、家賃が1LDK(ワンベッドルーム)で約$900である。家具はレンタルである。1LDK用家具一式のレンタル料は約$260/月であった。購入しても$2000程度であるらしい。リバープレースは、ロズリン駅の近くでルーズベルト橋のすぐ脇にあり、家賃が1ベッド1ルームで$1300〜1600である。家賃は部屋の空き状況などでだいぶ変動するようである。リバープレースは4棟からなり、一番南の棟に私は住むことになった。窓からの景色は最高であった。今、紹介した2件はともにメトロ(地下鉄)の駅から徒歩で通えるところにある。郊外の方に行くと同じ家賃でも、かなり広い部屋のアパートがある。家族同伴の場合は郊外の方が良いかもしれない。日本人の多い地区はマクリーン(VA)、ロックビル(MA)である。ロックビルはNIHに勤務している人(医師)が多い。住まいについて(イエロページジャパン)

3)保険
 損害賠償保険と治療保険はしっかり入っておかないと、大変である。1)日本のように健康保険による補助がないから、医療費は高額になる。また、交通事故等による損害賠償は自分が被害者だからといって安心できない。例えば、道路工事現場で、加害者は道路誘導員の指示を無視して交差点に突っ込み、当然、他の車に衝突!! その事故の結果、加害者は免許取り消しになって収入がなくなり生活に困るようになってしまった。加害者は車をぶつけられた被害者(日本人の奥さんで既に帰国して安心していたところへ、召喚状が米国裁判所から日本へ郵送されてきた。)と道路誘導員と誘導員の雇い人と道路工事会社とを被告にして損害賠償請求をし、(生活に困ってしまってかわいそうだからと)請求が認められたケースがある。別の例では、チアガールだった美人の女の子が、パーティーの後、ボーイフレンドとドライブに出て、ボーイフレンドは飲酒運転で、高速道路を逆走→当然、車にぶつかりそうになる、そして対向車をよけたはずみでガードレールに激突、運悪くガソリンタンクに穴が開き炎上!! 美人の彼女は顔におおやけどで、ケロイドが後遺症で残った。彼女は何度か整形手術をしたがもとの美人顔には戻らなかった。彼女は、自動車製造会社をPL(製造物責任)法で訴えた、陪審は、美人だったのにかわいそうだからということで損害賠償を勝ち取った。陪審裁判になると人情に流されやすいので、権利的には正当なのに負けてしまうことは良くあるようである。いつ何時自分が被請求人になるかわからない。私の場合、自動車保険はAIGで加入した(日本語対応 tel:800-892-4447)。保険について(イエロページジャパン)

4)金
 CITIBANKが便利(日本の郵便貯金口座と繋がるのでさらに便利)である。日本にも支店があるので、日本の口座に円で入金すると、米国でドルで払出できる。通常の送金では数日を要するが、これなら即日である。ただ、残額が一定額以下になると口座の維持費用が必要であるが、維持費用を払っただけの価値があると思う。なお、15万円以上の場合は送金の方が手数料が安いらしい。米国に来て最初に起きたトラブルが銀行の自動預払機である。払い出しは日本と同じでカードを入れて暗証番号を押して金額を押すとお金が出てくる。ところが預ける方は日本と違う、日本ではカードを入れて現金を投入するとすぐに枚数を数えて入金額の確認がでて確認ボタンを押せば、口座に入金され、残高照会すると入金後の額が表示される。ところが当地では、カードを入れ、預け入れ金額と自分の名前及び口座番号を表書きした袋に現金を入れて、その袋を機械の投入口に入れるのだ。そして、係員が後で、その袋の中身をチェックして金額が正しければ口座に入金するらしい。私はこれを知らず、日本と同じように現金をそのまま自動預払機に投入したら、終了画面になってしまった。あれ?!金額の確認がでない、残高照会をしたら、今入金した金額がプラスされていない。どうしよう全財産がどこかに消えてしまった。あれぇ?!、大慌て、銀行員を呼んで聞いたら袋に入れなければダメだと言われ、さらに大慌て、銀行員に「3時過ぎに機械の裏を開けるから、そのときチェックして現金があるか確認したら連絡する」と言われて、一安心。結局入金されはしたが、銀行員からは次からはちゃんと袋に入れるんだよときつく注意された。米国では現金より小切手(チェック)が主に使われるから、日本の自動預払機のように自動的に現金を数えるという方式が使えない(チェックの額は紙面を見ないとわからないから)のであろうと思う。
 米国で銀行口座を開くには、ID(パスポート、クレジットカードなど)が2つ、最初の預金が必要。米国の銀行はサービス内容をたびたび変更することがある。チェック口座は通常、ある一定の預金額を下回ると維持費を徴収される。CITIバンクの場合、$500以下になると$10の維持費が徴収されるレギュラー口座と、$1500以下になると$15徴収されるインタレスト口座とがあった。98年4月に(大手の保険会社と合併したためかどうか不明だが)、預金額が$7500未満になると$15徴収される口座と、最低預金額が$1500で月々のチェックの使用回数が15回に制限された口座とに変わった。
 為替の変動は円建て生活者には重要us$−\のチェック
 Trend chart of foreign exchange rate to yen by OK-INDEX
 税金について1(イエロページジャパン)
 税金について2
 税金について3

(クレジットカード)
 日本で使用中の円建てのクレジットカードでも十分だが、円相場の影響で日本の価格より高い買い物をしなければならないこともある。できれば、ドル建てのクレジットカードを取得したい。ドル建てカードの取得方法は知っている限りでは4通りある。
 A)米国に長期間在住する人は、納税、銀行などにおける信用ヒストリーを積み上げて、正規ルートでクレジットカードを取得することができる。信用ヒストリーの積み上げには2〜3年以上はかかるようだ。
 B)アメリカンエクスプレスカード(AMEX)を日本で申し込み、それを米国でドル建てカードに切り替える。日本の会費と、米国の会費を要するが、カードを1週間ぐらいで発行してくれるので、急ぎのときには便利である。ただし、カードを使えるところが意外と限られている。
 C)米国銀行発行のDebitカード(checkカード)を取得する。例えば、CITIバンクの口座を開くのと同時に、カードの申し込みをする。銀行にDebitカード用のデポジットをして、そのデポジットの範囲で、通常のクレジットカードと同様に使用できる。但し、Debitカードでのホテルやレンタカーなどの予約を拒否されることもある。
 D)日本CITIバンクの外貨預金口座を引き落とし口座にしてドル建てカードを作ることができる。
 カード会社としてはビザ、マスターズ、アメックス、ダイナースなどあるが、使用できないところがほとんどないことからビザとマスターズがベストである。アメックス、特にダイナースは使用できるところが限られている。

5)電話
 電話は国内については、市内かけ放題のサービス(インターネットをやる人にはお得)や、市外通話がどこにかけても定額になるサービスがある。また、長距離通話はATTを筆頭に数社が価格やサービス競争を行っている(ほとんど毎週のようにいろいろな電話会社から長距離電話の切り替えを勧める電話がかかって来る。私はこの勧誘電話を英会話の格好の機会と考え、毎週、勧誘員と英会話の実習をしている。たいていの場合、勧誘員がこちらの英語の”上手さ”に根をあげて"Have a nice day"と言って切ってくれる。)。国際電話は011、長距離(市外電話)は1を頭につける。通常、州が変わると長距離になるのだが、DCは狭いのでヴァジニア州とメリーランド州との近接した地域は市内通話でかけられるようになっている。私の住んでいるArlingtonはもちろんDCへ市内通話でかけられる。インターネットメールのできる環境にある人はインターネットで連絡をとる方が安い。ちなみに、私は、Erol's Internet: に加入した。
  電話ガイド(イエロページジャパン)
  国際電話情報

6)郵便
 ワシントンDCでは郵便局を探すのが意外と大変である。普通のオフィスビルの中にひっそり(ではないが)と構えているからである。
 私のアパート(リバープレース)近くの郵便局はNEWSEUMという博物館の横のオフィスビルの1階にある。
 郵便ポストも最初はわかりにくい。青い四角な箱で、一見ごみ箱のような感じの作りである。ポストに近づけばUPSのマークが付いているのでわかるはずである。金属製の蓋を開けて郵便物を中に入れるだけである。通常、ポストは同じ場所に2個設置されていて、一方は国内、他方は国外等になっているようだ。
  郵便料金表
  郵便について(イエロページジャパン)

7)在留届
 3カ月以上滞在する場合には、米国の日本領事館に届けることになっているらしい。郵送でも届け出ができる。例えば、「在留届の用紙を送ってほしい」との手紙を書いて、在留届用紙を手にいれ、そして、在留届に所定事項を記入して郵送すればよいらしい。この在留届は日本国内(例えば、パスポートセンター)でも手に入れることができるらしい。日本でできることは日本で片づけておいた方が楽である。日本に帰るときには葉書等で領事館にその帰国の旨を連絡しておくらしい。わたしは、大使館まで歩いて行って在留届を出した。窓口の人は親切であった。

8)自動車運転免許
・日本で取得した国際運転免許証について
 この免許証は1年間の有効期限があるが、米国に1カ月以上滞在する場合には効力が全くない。この免許証は短期旅行者用と考えた方が良い。長期滞在する場合は、米国の運転免許証を取得しなければならない。
・運転免許証&身分証明書(ヴァージニア州の場合)
 運転できるけれど運転するつもりがない人でも、運転免許証は取得した方が良い。IDとしてあらゆる場面で役立つからである。運転できない人は、身分証明書を取得した方が良い。身分証明のためにパスポートを持ち歩くのは不便である。
 運転免許証も身分証明書も、DMV(Department of Motor Vehicles)で取得できる。取得するには、まず、DMVが発行する最新の「Driver's manual」をDMVで手に入れる。
 運転免許証が欲しい人は交通規則を頭に入れる。日本の規則を知っている人なら、相違点だけを覚えれば良いので非常に楽なはずである。
 DMVに申請に行く。申請に必要な書類等は以下のものである。
 必要事項を記入した申請書(申請書はDMVの受付でもらう。)
 写真付きのIDを2種(パスポート、国際免許証など)、
 取得済みの場合にはSSNカード(通常、SSNが免許番号になる。SSNがなければ、DMVが番号を付与する。)
 住所を証明するもの(例えば、銀行から送られてきた口座明細書、アパート賃貸契約書など、銀行口座の開設が遅れた場合など証明力が低いけれど私信でも許して貰えることがある。受付窓口の担当者によって厳しかったり、緩かったりするので、拒否されたら、受付を変えて再トライするとよいようだ。)
 車(実地試験を受ける場合、米国では日本のように実地試験用の整備された車が試験場に用意されているというようなことはないので、自分の車を試験場まで持ってきて実地試験を受ける。私の場合は車を買う前であったので、レンタカーを借りて、試験場まで自分で運転していって実地試験に臨んだ、なお、受験者の所有あるいは借用している車であることを証明するものが必要である。レンタカーの場合はレンタカーの貸し出し契約書を示せばよい。)及び
 免許発行料(合格したら約10ドル、発行料は有効期限によって異なる。効力の満了日は5の倍数の年齢になる誕生日なので、例えば35歳で免許を取得しても39歳で取得してもすると40歳で期限が切れる。更新は5年間できる。)。
 試験は、法規試験、路上実地試験、視力試験の3種である。
 法規試験は25問出題される間に正解が20問に達したら合格(従って、第1問目から連続して20問正解ならそれ以降の問題に答えなくても良い。)である。問題は「Driver's manual」から出題される。ほとんどは日本の法規の知識で解けるが、米国特有の規則は覚える必要がある。試験問題はディスプレーに表示され、四択形式で出題され、回答はそのディスプレーにタッチすることで行う。
 路上実地試験は、先ず車の照明灯、方向指示灯などが正常に作動することをチェックした後、試験官が助手席に座って、一般道に出て行われる。試験官の右へ回れ、左へ回れの指示に従って、試験場の回り1ブロックを一周するだけである。レンタカーを借りて試験場まで無事来れたなら、まず実地試験で落ちることはないでしょう。私の場合、ちょうど通学時間帯であったために試験場から一般道に出たら目の前に数台の黄色いスクールバスが走っていた。米国の道交法ではスクールバスが停車しているときは、たとえ、スクールバスの対向車線(分離帯がある場合は除く)を走行していたとしても、スクールバスの横を走り抜けることが禁止されているので、結構気をつかった。
 身分証明書が欲しい人は、上記書類等を提出した後、写真を撮れば良い。試験などは無い。
道路標識(イエロページジャパン)
(国際運転免許)
 米国以外の外国(カナダ、メキシコなど)で自動車を運転するために、米国の自動車運転免許をベースに国際運転免許を取得することができる(もちろん、日本から持ってきた国際運転免許でもOKだが、日本の国際運転免許の有効期限が切れた場合は、日本の国際運転免許の再発行又は更新をするよりは、米国の国際運転免許を取得する方が便利である)。ナイアガラのカナダ側に行くくらいなら国際運転免許を取るほどのことはないが、(事故や違反などで)免許の提示を求められたときに、所持していないと、説明が大変かもしれない。
 私は、AAA(アメリカン・オートモービル・アソシエート:日本のJAFのような団体)の会員(会員になるには約50ドルの年会費を払えばよい。各種割引券、旅券・ホテルの手配、地図などのサービスを受けられる。)になっていたので、米国の運転免許とAAAの会員カードを持って、AAAのサービスセンター(Gstと15thの角にある。)に行って、所定の申し込み用紙に必要事項を記入して、提出した。写真が必要だが、その場で有料で撮ってくれる。およそ30分ぐらいで、国際運転免許が発行される。

9)車
 米国では大都会(ニューヨークなど)を除いて車が無いと非常に不便である。ワシントンDCは地下鉄があって比較的車が無くても生活できることはできるが、やはり車があった方が生活に幅ができる。
 車はリースにするべきか、購入するべきか?
 車のリースは3年未満の場合、非常に割高である。3年以上なら、月$200ぐらいでリースできる。しかし、3年未満の場合は月$400ぐらいに跳ね上がる。1年では月$800ぐらいする。
 米国では中古車の販売価格は日本に比べて非常に高い。日本なら6年落ちの車は査定ゼロであるが、米国では半値程度にしか落ちない。1−2年の滞在である場合は車を購入することを勧める。購入して1年後に売却するときの値段は、購入価格から約$3000落ちるくらいである。
 日本車は同じ大きさの米国車にくらべ割高である。が、故障しにくい。高速道路の路肩で故障して止まっているのはたいてい欧米車である。私の車は92年式日本車だが、98年の現在、ノートラブルである。
 ガレージの費用:郊外に住んでいればガレージ代は全くかからない。ワシントンDCエリア内では月50−200ドルかかる。
 ダウンタウンの駐車場事情:ラッシュアワーを除いた時間帯に、路上駐車できるゾーンが指定されていて、そこには標識で示された時間内なら駐車することができる。駐停車禁止のゾーンに駐車すると50ドルの反則金を取られる。駐車可のゾーンと駐停車禁止のゾーンはきめ細かく区切られていて、車が少しでも駐車禁止のゾーンにはみ出していたら駐車違反になる。駐車違反を取り締まる係員がいつも巡回しているので注意が必要。駐車場の相場は、早朝割引で1日5〜8ドルぐらい。
 車の整備等、A.K.AUTO(tel:703-560-7700)が便利、日本語で対応してくれ、親切である。
 車について(イエロページジャパン)
 車のリースについて(イエロページジャパン)
(Inspection=定期点検)
 1年毎に安全定期点検をし、点検証をフロントガラスに貼っておかなければならない。点検費用は10〜20ドルぐらいである。認定されたガソリンスタンドなどで手軽に点検を受けることができる。
 1年又は2年毎に排気ガス点検をしなければならない。これも認定されたガソリンスタンドなどでできる。排気ガス点検をパスしたら、排気ガス検査証をDMVに持って行って登録をすることになっているらしい。業者に頼めば登録の代行をしてくれることもある。
 オイル交換:おおむね3000マイル又は3カ月毎に交換することが勧められている。高速道路の整備が行き届いていて、渋滞がほとんどないし、目的地(例えば隣の家まで)までの距離も長いので、走行距離は日本よりも多くなる。こまめにオイル交換した方が良いだろう。米国の標準的な年間走行距離は約10000マイル(約16000km)である。
(Title=ナンバープレート)
 ナンバープレートは、1年又は2年毎に更新しなければならない。更新直前にDMVから更新の知らせがくるので、それに従って、手数料を払えば、数週間後に年と月を表示したシールを送ってくるので、これをナンバープレートに貼れば更新完了である。
 米国では、追加料金($10〜)さえ払えば、自分の好みのデザインがされたナンバープレートにすることができる。プレートのデザインカタログはDMVにある。また、ナンバープレートの登録番号も、追加料金さえ払えば、その州において既に登録されている番号等でなければ、自分の好みの番号、名前、言葉(6文字以内)にすることができる。例えば、”PATENT”、”NAOMI”、”KIKUMA”などというナンバープレートを持つことができる。

10)ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)
 労働できないビザ(例えば、留学ビザ、H4ビザなど)で、来米した人は登録するのは難しいかもしれないが、H3ビザなら登録可能である。税金を払う必要がなければ、ほとんどSSNは必要ないが、身分証明書のような役目をするので、登録できる人は登録して置いた方が良いだろう。登録するには、パスポート、ビザ、I94を持ってSSN事務所に行き、申請書に必要事項を記入して提出すれば、1−2週間後に、SSNカードが郵送されてくる。私が事務所に行ったときはヒスパニック系の人が申請のために行列をつくっていた。

11)子供の教育
 現地の学校や幼稚園などの選択は、近所の子供を持つ家族に聞くのが一番であるが、それができない人は、各郡(私の場合、アーリントン郡)の教育課に電話して、学校や幼稚園のリストを取り寄せて、そのリストにある学校等に直接連絡して、様子を聞くことになる。ワシントンDCでは日本語学校は週末に授業があるだけであるから、現地校に通うことになる。現地校に通わせている人の話では、子供の方が英語の発音が上手になるので、親が子供の英語を聞き取れないことがあると言っていた。
 海外子女教育について(イエロページジャパン)

12)病院
 私も、家族も、幸いにも、医者にお世話になるような病気や怪我をしなかったので、詳細は知りませんが、高木先生(YAS.TAKAGI、純粋日本人、受付嬢も日本人)が研修生の間では評判が良いようです。専門は「内科、小児科」です(電話番号:705ー560ー9700)。

生活基盤形成段階
1)買い物情報(Outletなど)
アウトレット、モール:
 Potomac Mills Web Site
 Chelsea GCA Premium Outlet Shopping(日本に進出するらしい。)
 Leesburg Corner Premium Outlets
 Patriot Plaza Premium Outlets
 Charter Oak - Williamsburg Outlet Mall
 Tysons Corner Center
 Images of Arlington County -- Fashion Centre at Pentagon City
 Liberty Village Premium Outlets
 Woodbury Common Premium Outlets
 Tanger Factory Outlet Center - Locations
 Factory Outlet Flea Market Homepage
 Blue Ridge Outlet Center
日本食料品(いずれもワシントン郊外にあるので、車が無いと行くのに少し不便):
 なにわ  日本食料品店 日本のビデオのレンタルもある。
 ロッテ  韓国系スーパー 日本食料品もあるが、製造年月日に注意
 ハナルー 韓国系スーパー 日本食料品もある。 ロッテより安い
 ラッキー 韓国系食料品店
その他生活用品品(いずれもペンタゴンシティーにある。):
 プライスクラブ  会員制のディスカウントストア、食品、電気製品、衣類、薬品、本など、非常に安く物が買えるが販売単位が大きいので単身者には不向きかも、ちなみに、ウエブスターの"Encyclopedic Unabridged Dictionary"が20ドルで買える。
 ベストバイ 電気製品、コンピュータ関係
 マーシャルズ 衣類などのアウトレット
スーパーマーケット:
 Safeway スーパー 野菜、肉などは、少し鮮度が落ちる。牛乳などは日付をしっかり確認しないとドロドロの牛乳を飲むことになるので要注意。
 Giant 郊外型のスーパー
 Freshfields 無農薬野菜などを扱っている。野菜など新鮮だが、少し高め。日本農協が日本産こしひかりを米国産米の約十倍近い価格でフレッシュフィールドを通して輸出販売しているらしい。フレッシュフィールドの客層はグルメが多いから売れるとの農協の考えのようである。前記日本食料品店において米国産こしひかり(日本で苗を育て、カリフォルニアで田植えして成熟させたもの)20ポンド(約9Kg)が13〜18ドルぐらいで販売されていて、味は日本産と区別がつかない。
その他:
 CVS コンビニエントストアー 薬も売ってる。
 オフィスデポ 文房具、FD、プリンター用紙など、

3)気象情報
 Weather Channel

4)テレビ番組情報
 Cable TV Arlington

5)観光
 DC Online - Museums
 Paramount Kings Dominions!
 Flying circus
 
6)旅行&交通
 Washington Metropolitan Area Transit Authority -- METRO
 Washington D.C. Tour Packages
 British Airways Global Internet Venue
 Delta SkyLinks
 Global Home Network - Travel/Vacation Apartments
 COUCOU un petit guide de Paris et la France
 IACE Travel
 PARKNET:The National Park Service Place on the Web
 CNN TRAVEL GUIDE US

7)イベント
 Wolf Trap, Foundation for the Performing Arts

研修生活
1)大学
 GWU(ジョージ−ワシントン大学)   特許関係   検索
 GTU(ジョージ−タウン大学)

2)セミナー等(97年8月〜98年10月)

9〜12月 ・ジョージワシントン大学ロースクール 講義「特許法」J.R.Thomas
      ・ジョージワシントン大学ロースクール 講義「商標法」
      ・ジョージタウン大学ロースクール パラリーガルコース「知的財産権法」
9月    ・フィネガン記念講演
       1日、GWUの教授などが最近のトピックスなどを講演する。
9〜10月 ・BSKB アドバンスド特許セミナー(外国人対象)
       2週間、 契約交渉などの実習
10〜12月・フィネガン セミナー(外国人対象)
       週1回、97年は契約
11月   ・AIPPI 年次総会
11月   ・特許庁の日 特許庁主催で講演などが開かれる。
12〜1月 ・アームストロング セミナー(日本人対象)
       週3〜4回、プロセキューションからリティゲーションまで広く浅く
12〜3月 ・Foley&Lardner TIPS(日本人対象)山口氏主催
       隔週1回、各回テーマを決めてそれについて勉強する。
       メンバーは日本人だけなので日本語で議論する。
1〜5月  ・ジョージワシントン大学ロースクール 講義「特許訴訟」
      ・ジョージワシントン大学ロースクール 講義「比較特許法」山口洋一郎
      ・ジョージタウン大学ロースクール 講義「特許法」ウエグナー&レーダー
1〜3月  ・Greenblum セミナー(外国人対象)
       週1回、訴訟セミナー
3月    ・BSKB 米国商標法セミナー(外国人対象)
       1週間、商標出願、類似判断、侵害判断、トレードドレス等
4月    ・Patent Resources Group主催の特許セミナー(主に米国人対象、
       米国弁護士の資格継続研修の単位になっている。
       98年は約800名参加うち日本人は11名)
       1週間、各テーマ毎に50〜100名のクラスを編成し、講義があるらしい。
       98年はフロリダのNaplesという保養地で行われた。
6〜7月  ・クシュマン 知的財産セミナー(外国人対象)
       商標コース(1週間)、訴訟コース(2週間)、特許コース(2週間)
      ・BSKB 特許サマーセミナー(外国人対象)
       約1カ月、特許のプロセキューションからリティゲーションまで広く浅く学べる。
       米国の文化、習慣に接する機会が多い。
7月    ・CASRIP:竹中女史主催 知的財産法サマーセミナー(主に外国人対象)
       初級コース(1週間。於DC)、中級コース(2週間、於シアトル)、
       上級コース(1週間、於シアトル)、
       ボーイング社、マイクロソフト社などへの見学ツアーがある。
      ・Patent Resource Group エージェント試験対策セミナー(ケートン氏主催)1週間
      ・Longacre/White Patent Bar Review エージェント試験対策セミナー
       (マーフィー氏も講師のひとりになっている。)       1週間
8月    ・PRG主催のセミナー(同じ内容のセミナーは10月にも行われた。)
       PRG主催セミナーの情報を得るには、近くの研修生か弁護士に聞けばわかる。
       また、自分の名前と連絡先をPRGに登録すれば、
       定期的にPRGセミナーの案内が郵送されてくる。
8月    ・パテントエージェント試験


隔月    ・Pacific Ring Service主催 NJ/NY特許法務勉強会(日本人対象)
       日本人米国弁護士や現地米国法人の知財部長などを招いて勉強をしているらしい。

各事務所内では弁護士同士で勉強会を開いているので、コネがあれば、参加することは可能。例えば、

      ・BSKB ランチョンミーティング 週1回、判例紹介など
             エージェント試験対策ディナー 週1〜2回 トレーニー向けの夕食付勉強会
      ・アームストロング ミーティング 不定期 判例紹介など

 その他、米国弁護士の資格継続研修、バーアソシエートのミーティングがある。これらは、米国弁護士の紹介があれば、受講可能。特許庁のパテントアカデミー、PTOは庁部外者の参加を極力締め出しているので、PTOの情報に詳しい人とコネを作っておくことが必要(日本特許庁の人でさえ開講の知らせが来なかった。)。PTOは審査基準などの説明会やセミナーを時々開くので、ホームページで監視していれば開催時期がわかる。
                                ・・・・等

3)米国弁理士試験
  受験資格
  ・技術系の学位又は所定数の技術系単位を持っていること。
  ・特許庁に対する手続きを行おうとする者(研修ビザでは基本的に米国内で労働することができないので、研修の一部として、特許庁に対する手続きを米国の弁護士の補助を受けて行う旨。手続きをするには試験を受けることが必要である旨。そして、該手続きを研修として行うことが米国労働者の仕事を奪うものでない旨をビザ申請時の請願書で明らかにしておくことが必要である。)
  ・米国内に住所を有すること(連絡先があれば、実際に住んでいる必要はないらしい。)
  ・外国人は有効なビザあるいはグリーンカード保持者であること(合格発表日に有効なビザがないと合否の回答が貰えない。)           などが必要
 受験申込(5月初旬まで)
  ・米国特許庁のOffice of Enrollment and Disciplineに連絡して願書を取り寄せる。願書に必要事項を記入する。Oathを雇い主からもらう。願書に前記Oath、ビザの申請書類一式、大学の英文卒業証明書及び英文成績証明書と、受験料を添付してCommisioner宛に送付する。
  受験勉強
  ・Patent Resources Group, Inc.
 ケートン氏の「パテントプラクティス」を発行している。
 7月に受験対策セミナーが行われる。
  ・Longacre/White Patent Bar Review
 上記と同様の米国弁理士受験の通信予備校。このサイトには過去問と模擬問題が掲示されているので、腕試しに解いてみるのもいい。
  ・ExamWeb LLC.
 模擬試験問題をFD等で提供している。クイズ感覚で受験勉強ができ、解答解説も比較的充実している。
  試験(8月末)
   試験は法律&規則に関する問題(午前の部)と、クレームドラフトに関する問題(午後の部)とに分かれている。各3時間で50問以上に回答しなければならないので、米国特許法及び実務の知識があるだけではだめで、英文速読の力も要求される。日本の弁理士試験に比べると、問題の難解度は低い、英文をゆっくり読むことができれば比較的簡単に解けるものが多い。98年までは、午前の部と午後の部とを別々に年を越してでも合格すれば最終合格することができたが、99年からは午前と午後とを同時に合格しないと最終合格できないようになる(試験要綱)。
 合格率は30〜50%である。97年は、午前も午後も択一式試験で行われ、午前が約70%、午後が約50%の合格率であった。
 97年は午前50問23頁、午後Part1=15問、Part2=29問、Part3=9問53頁
 98年は午前50問40頁、午後50問31頁
 年々、問題の頁数が増えていく傾向にある。また、問題も過去問を単にレビューしただけでは合格し難くなってきている。

4)法律関係の本
 GWUbookstore   21th St. H st.とI st.の間 NW  ジョージワシントン大学の授業で使用する教科書、参考書、辞書などを販売している。
 Pennプレス    Pennsylvania Ave. 20th St. NW ジョージワシントン大学の授業で使用する資料等(判例、法文等)をコピーし、バインダーに綴じて販売している。
 Washington Law & Professional Books  1900 G st. NW  法律関係の書籍を販売している。
 政府刊行物     H st 15thとMadisonとの間 NW  CAFCの近く。

5)判例研究
 IPOニュースで最新判決を入手できる。
 その他判決を調べるにはこちら
 訴訟記録調査・Washington Document Service Inc.などの調査会社を使って訴訟のドケットシートを手にいれ、さらに、そのドケットシートから必要な書類等のコピーを依頼することができる。

6)英会話
 英会話を教えてくれるところは多種ある、ベルリッツなどの英会話スクール、教会主催の教室、州や郡の教育機関で提供しているものなどがある。家庭教師を引き受けてくれる場合もある。家庭教師の相場は1時間20〜40ドルぐらい。変わった英会話教室としては、$50ぐらいの年会費で登録し、指定された老人の家に遊びに行って、話し相手になりながら英会話を勉強するというものもある。ワシントンDCは特許関係の日本人が多く、特許関連英会話を教える教室もあるらしい。

7)その他
  アメリカ在住便利リンク集
  米国生活便利帳
  ワシントンポスト・イエロページ
  CNN インターネット世論調査