1998年9月12日(土)晴れ一時雷雨
GrandCanyonVillege〜(S64)〜Williams〜(I40)〜Kingman〜(F93)〜HooverDam〜(I515)〜LasVegas(泊)
日が開ける前にホテルを出て、
昨日通ってきた道を東に向かって走り、朝焼けがきれいだとガイドブックに解説されているグランドビューポイントに行く。ご来光を待ったが雲が邪魔をして残念ながらご来光は拝めなかった。最東端のデザートビューまで移動し、日に染まるグランドキャニオンを臨む。ノースリム戻り朝食をとった後、西端のハーミッツレストまで行って引き返したきた。昼過ぎ、グランドキャニオンの谷底に向かって歩き始める。久しぶりの山歩きでうきうきで山道を下っていく。最初は1時間だけ下って引き返すつもりだったが、引き返すのはもったいない感じがしてきたので、途中の水場で水を補給して、インディアンガーデンまで降りた。インディアンガーデンのすぐ上は赤い岩はだが露出してお
り、その下は平らな台地状の部分(プラトーポイントまでは草原のようなところなのに、インディアンガーデン付近だけは比較的大きな木が生えていた。インディアンガーデンで、先に降りていたミュールツアーの一行とすれ違った。
さて、日が暮れる前に渓谷の上まで戻らなければ、食料は持ってきていない。水を補給してさっき降りてきた道を登る。ミュールツアーの一行が休み休み進んでいるので、それを抜くためにオーバーペース気味になる。渓谷上部から200mぐらいのところに差し掛かったときに遠くで雷鳴が聞こえ、グランドキャニオンに虹が架かった。程なくして空は暗くなり雨が降り始めた。気は急ぐのだが足が前になかなか進まない。遂に雨は本降りになり、それまで、からからだった岩山から滝のように雨水が流れ落ち、体はびしょぬれになった。渓谷の上にたどり着くと、雨はさらに強くなり、加えて今まで谷のかげで感じなかった風がずぶねれの身を襲う。寒さで足のふるえが止まらない。雨が少し小やみになったところで車のところまで、走っていき、エンジンをかけ、チューイングガムで糖分を補給した。
乾いた服に着替えた後、軽く食事し、夜、I−40を西進し、ライトの明かりに浮かぶフーバーダムを通過し、ネバダ州の不夜城ラスベガスへ達した。